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床をリフォームするときの基礎知識!タイミングと床材について

床のリフォームといっても、洋室から和室、和室から洋室、洋室から洋室など工事には種類があります。さらに、部屋の様式を変更するだけでなく、床の傷みからリフォームしなければならないこともあるでしょう。

今回は、リフォームのタイミング、床材の種類や畳を綺麗にする場合の基礎知識などをご紹介します。

 

床をリフォームするタイミングとは?

床をリフォームする場合、部屋の様式の変更以外では床材の傷み方などが考えられるでしょう。では、床がどのような状態になったときにリフォームに踏み切ればよいのでしょうか。

フローリングの場合

フローリングの張り替えは、次のような印象を得たときです。

・床が浮く

・きしみが酷い

・歩いたときに沈んだり、柔らかかったり違和感がある

・床のめくれやささくれがある

・汚れやへこみ、色褪せが目立つ

ただし、マンションなどで使われる防音フローリングは間に挟まったクッションにより、最初からフワフワとした柔らかさを感じることもあります。

また、床の不具合は床板だけとは限りません。床板ではなく床板の下に異常がある場合は、専門家のアドバイスが必要となるでしょう。

 

畳の場合

畳の部屋を綺麗に見せるには「裏返し」「表替え」「畳替え」の3通りの方法があります。

・裏返し

使用中の畳表(ゴザ部分)を裏返して張り直す方法です。日焼けで色が黄色や褐色になったときに有効です。タイミングは2~4年、最高でも5年以内のものでないと裏面が傷んで使えない可能性が高くなります。

・表替え

畳床はそのままで、古い畳表を剥がして新しい畳表と縁(へり)に張り直します。畳の汚れやささくれ、擦り切れが目立ってきたときや購入から6年ほど経ったときが目安です。

・畳替え(新品交換)

踏み心地が悪い、畳がへこむ、畳表が波打っている、畳同士の間に隙間が生じている場合は新品交換となります。なぜなら、畳の芯材がダメになっているからです。畳替え時期は10~15年くらいです。

 

床をリフォームするときの床材の種類

床をリフォームするときに一番気になるのは、床材ではないでしょうか。そこで、代表的な床材をご紹介します。

 

フローリング

フローリングの素材には、無垢材と複合材の2種類があります。

・無垢材

丸太から切り出した自然の木をそのまま利用したもので、寿命は50~60年といわれています。メリットは「木のぬくもりや香りを感じられる」「調湿作用がある」ところです。一方、複合材に比べて手入れに気をつける必要があります。材料として使われる木材は、杉・檜・桐・楢・松などです。

・複合材

一般的に合板や集成材を表面に施したもので、耐用年数は10~20年といわれています。無垢材と違い、温度・湿度、割れや歪みなどに強く、床暖房や防音加工に使えるものが多いのが特徴です。種類は「挽き板」「突き板」「シート」の3つに分けられます。3つのうち無垢材の質感に一番近いのは、挽き板です。

フロアクッション・フロアタイル

塩化ビニル樹脂を主成分としているため、水を通しにくいのが特徴です。木目調・石目調・パターン柄など好きな模様を選べます。

カーペット

カーペットの床にリフォームする場合は、ロールカーペットとタイルカーペットの2種類から選べます。カーペットの床へ切り替える方の動機の多くは、防音性や断熱性、転倒や転倒によるケガの防止などです。

畳に関するリフォームは「和室から洋室」「洋室から和室」「畳を綺麗にする」の3種類に分けられます。和室を洋室へ変更する場合は、畳よりフローリングの厚みが薄いため床の下地工事が必要です。一方、洋室から和室への変更は「床材を剥がしてから畳敷きにする」「剥がさずに直に敷く」の2通りがあります。

 

床材はライフスタイルに合わせたものにしましょう

床材はフローリングや畳にかかわらず、寿命や耐久年数があります。自宅の部屋の床材がどれくらい使用しているか、また傷み方がどうかなどいろいろ見ながら、リフォーム時期を決めましょう。

ところが、いざ検討する段階になるとさまざまな種類の床材があり、どれがよいかと悩んでしまうかもしれません。そのときは、今だけでなく今後のライフスタイルも考慮に入れてみてください。

手入れが簡単なフローリングがよいなら複合材、今後歳を重ねてベッドを置く予定なら畳からフローリングやカーペットなどいろいろシミュレーションして検討してみましょう。