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現代社会にも適している砂壁!メリット・デメリットを紹介

 

最近では、日本の住宅に砂壁を使う家も少なくなりました。砂壁は掃除が大変ということもあり、ほかの壁材を使う傾向に変わってきています。しかし、砂壁は日本の気候にあっていること、そしてアレルギーが気になる方にもおすすめで、リフォームをする方からも注目を集めています。

砂壁にはどのようなメリット・デメリットがあるのか、詳しく見てみましょう。

 

日本古来の知恵が生かされている砂壁のメリット

砂壁にはメリットが3つあります。

砂壁は、日本古来の知恵が生かされたものです。高温多湿の日本には砂壁は欠かせませんでした。それ以外にも、近年はアレルギー対策としても注目されています。

それでは、3つのメリットを詳しく見ていきましょう。

 

調湿性で一年中快適

梅雨のとき日本では高温多湿になりますが、冬になるととても乾燥します。季節によって湿度が大きく変わる日本では、砂壁は最高の壁材でした。それは調湿機能があるからです。

夏場は砂壁が空気中の水気を吸収しますが、冬場になると砂壁に蓄えていた水気を放出する機能があります。そのため、一年中一定の湿度が保てます。

さらに、砂壁は湿度を一定にするため、カビやダニが発生しにくいのも特徴です。

 

防火性で木造建築にピッタリ

砂壁の原料は不燃性物質(砂と土)ということもあり、防火性に優れています。そのため、木造建築の場合、砂壁を使っていると火事の被害が広がりにくいのが特徴です。

 

シックハウス症候群の防止

近年では化学物質の反応により、シックハウス症候群を引き起こす方が増えています。そこで注目されているのが砂壁です。

砂壁は天然素材な上、シックハウス症候群の原因とされる有害物質を吸収する働きがあります。そのためシックハウス症候群の予防に効果的です。

 

砂壁はメリット以外にデメリットもある

砂壁は日本の住宅に適した壁材ですが、デメリットもあります。砂壁のメリットと合わせて確認してみましょう。

 

掃除に手間がかかる

いちばんのデメリットは、掃除に手間がかかることです。砂壁は衝撃に弱いため、壁に当たると砂が落ちてしまいます。また近くにカーテンがある場合、カーテンに砂がつくこともあります。

砂壁は通常の壁紙に比べ、経年劣化が激しいのが難点です。

 

工事期間が長くなりがち

砂壁の工程はすべて手作業です。砂壁を塗ったあとはしっかり乾燥させなければいけません。そのため、砂壁が完成するまでには通常の壁紙よりも時間がかかります。とはいえ、砂壁が完成するのは3~4日程度です。

また、高いスキルが求められる砂壁は、リフォーム代も割高になります。

 

砂壁のメリットは現代社会にも適している

古くから活用されてきた砂壁は、現代社会にも十分適応する壁材です。ここ数年は日本も気温が高くなり、夏場は寝苦しい日が続いています。

快適なお部屋を目指すなら、砂壁に替えてみるのもいいでしょう。壁紙なら湿度を一定に保ち、シックハウス症候群の予防にもなります。リフォームを検討されている方は砂壁も考慮してみてください。